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どうすればいい?税理士法人・会計事務所への転職の履歴書・職務経歴書の書き方

人材スカウト編集部

公開日:2020年5月1日
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転職時には「履歴書」と「職務経歴書」が必ず必要です。税理士法人・会計事務所への就職・転職では、これまでのキャリアにおける業務経験やスキルが、採用先の業務内容とマッチしているかが重要視されます。
税理士法人・会計事務所への就職・転職を考えるにあたって、どういったことを書けば良いのか、逆に控えた方が良いのかを確認しておきましょう。

税理士法人・会計事務所「履歴書」の書き方ルールと注意点

まず、税理士法人・会計事務所への転職時に作成する「履歴書」の書き方については以下の4点に気を付けましょう。

「職務経歴書」とセットで見るため重複は避けてシンプルにまとめる

「履歴書は」は、「職務経歴書」とセットで提出しますが、なかには学歴や職歴など重複する項目が存在します。職務経歴書で詳しく説明する内容は、なるべくシンプルにまとめ、見やすい履歴書作成を心がけましょう。

学歴や職歴・資格はどこまで書くべきなのか

学歴は中学卒業から、最終学歴まで記載します。卒業年度などを間違えないようにしっかりチェックしましょう。年は西暦・元号いずれでも大丈夫ですが、職務経歴書と共通にし、ずれがないようにします。

資格については、税理士法人・会計事務所で求められる資格を優先的に記載すると、採用担当者の目に止まりやすいです。例えば、税理士試験の科目合格や日商簿記検定はもちろん、顧問先への訪問に自動車を使用する事務所の場合は、自動車の運転免許も重要です。
なお、資格名は「普通自動車第一種免許」など、正式名称で書くようにしましょう。

意外と見られる「趣味・特技」は無難なものを

趣味・特技は読書やスポーツ、映画鑑賞など、余暇を使って楽しめる無難なものを記述したいですね。逆に、競馬やパチンコといったギャンブル系の趣味については、税理士法人・会計事務所というお客様の経理をお預かりする業務の特性上、お金にだらしない印象を与えかねないので、記入は控えた方が良いでしょう。

税理士試験勉強を希望する場合は気を付けたい「本人希望」欄

税理士試験の勉強と仕事を両立したい場合は、先方の受け入れスタンスによって「本人希望」をどこまで記述するかも大きなポイントです。積極的に税理士試験の後押しをしていることをアピールしている事務所であれば、例えば試験前に休暇がほしい旨などを書いてみても良いかもしれません。特に本人希望がない場合は「貴所規約に準じます」など記載しておきましょう。

清潔感のある写真を

採用担当者が履歴書を見た時に、一番先に目が留まるのが「写真」です。第一印象を左右する写真は、できれば専門店でしっかりと撮影したいもの。
清潔感のある服装、髪型、女性であればメイクはナチュラルで。写真は履歴書にしっかり糊付けします。セロハンテープなどで貼らないよう気を付けましょう。もし、履歴書をWordやExcelで作成する場合は、写真の画像ファイルを適正な大きさにリサイズして埋め込むようにします。

税理士法人・会計事務所「職務経歴書」の書き方ルールと注意点

「職務経歴書」は、採用担当者が
・自分の事務所にマッチするのか
・担当してもらいたい業務の経験はあるのか
といった重要なポイントを判断するための書類です。

そのため、職務経歴書を書く際には、求人の要件を意識して、その税理士法人・会計事務所ならではの内容になるようにカスタマイズする必要があります。

Wordやエクセルで作成・フォントは奇をてらわずに

職務経歴書は、履歴書と違って定型フォームがありません。レイアウトも自由度が高いため、デザインに凝りたくなるかもしれませんが「必要なことが見やすくまとめられている」というのがポイントなので、体裁はシンプル、フォントも「明朝体」など無難なものにしましょう。
Wordやエクセルなどで作成しますが、メールなどで提出するときは、指定がない限りは、先方のOSに左右されにくく、印刷もしやすいPDFに変換して送ります。印刷時にA4に収まるように設定しておきましょう。

職務経歴書を書く前にキャリアを整理

職務経歴書は、1~2枚にスッキリまとめるのがポイントです。キャリアについて全て記載するのではなく、自分が税理士法人・会計事務所に就職・転職するにあたって「アピールできる点は何か」という重点的に記載したい項目を事前に整理しましょう。 アピールできるキャリアとしては以下のようなものがあります。

  1. ・決算業務
  2. ・給与計算、年末調整
  3. ・税務関連業務(税務申告書作成、税務相談、税務調査対応)
  4. ・相続税申告関連業務
  5. ・事業継承業務
  6. ・企業合併(M&A)など
キャリアは経歴要約として完結にまとめて

まずは、学校卒業後のおおまかな経歴をざっとまとめます。1社のみの場合は次の職務経歴で記載するので省略してもかまいません。
何社か経験している場合は、その会社で行ったことなどを簡単に記載します。

転職先で活かせるキャリアをクローズアップして記載

前段で整理したキャリアについて、職務経歴を新しいものから記入します。履歴書と逆なので気を付けてください。
なかでも、転職先の税理士法人・会計事務所で活かすことができそうなキャリアは、クローズアップして具体的に記載します。
他の税理士法人・会計事務所での職務経験を記載する際は、キャリアの棚卸をした中から、担当した主要なクライアントの業種・資本金・売上高・従業員数と、月次・年次決算など、担当した業務内容を記載しましょう。コンサルティング業務や、最近需要が高まりを見せている相続税や贈与税などの業務経験がもしあれば、担当した件数などを具体的に記入してください。

また、チームマネジメント業務などの経験、M&AやIPO支援など専門的な業務経験がある方は、差別化できるアピールポイントになります。希少価値の高い経験や転職先の業務内容などに合わせて活かすことのできそうなスキルがあれば、積極的に記載すべきです。
一般事業会社での勤務経験のある方は、経理経験や金融業界などの業務経験があるとアピールポイントになります。
税理士試験のためにいったん退職して受験に専念していた場合も、しっかり記載しましょう。
先方の求人票で求められる要件に即したものを強調して書くと、採用担当者の目に止まりやすくなります。

履歴書と重複してもしっかり書きたい資格・スキル

履歴書と重複しますが、税理士法人・会計事務所での業務に関わる資格はしっかりと記載しましょう。 メリハリをつけることがコツです。 強調したいものとしては、日商簿記検定や税理士試験科目合格など、関連性の高い資格については、合格履歴だけではなく、これから受験予定の科目、勉強経験がある科目も記載します。

また、語学力をアピールしたい場合は、TOEICスコアや英検など、具体的な資格もあるとわかりやすいです。 他にも、事務作業で必須のOfficeについても、例えばExcelについては関数やマクロを使いこなせるなど、どのくらい使えるかなどを記載しておきましょう。

自己PRではコミュニケーション力もアピールポイントに

意外に思われるかもしれませんが、税理士法人・会計事務所ではコミュニケーション力が大変重要視されます。所内の人たちはもちろん、クライアントである経営者や企業の経理担当者、税務職員など、多くの方と接することになるからです。転職の場合は特に前職でコミュニケーションスキルを活かしたエピソードを交えてPRしましょう。
今までの経験から、それから何を学び、今後どう仕事に活かして、転職先の事務所で貢献していくのか、これからの目標についても記載することで、前向きな人材であることをアピールできます。

履歴書・職務経歴書共通の注意したいポイント

最後に、履歴書・職務経歴書共通のチェックポイントを3点お伝えします。提出前に改めて確認しましょう。

手書きでもPCでも丁寧な作成を心がけて

税理士法人・会計事務所は、クライアントのお金にまつわる数字を扱う仕事であり、ミスが許されない仕事です。履歴書・職務経歴書共に、正確に・丁寧に作成しましょう。
手書きの場合は、字は綺麗であることに越したことはありませんが、丁寧に書かれているかということが重要です。字を崩さずに楷書でしっかりと記入します。
パソコンで作成する場合は、フォントや字の大きさに気をつけましょう。特に気を付けたいのがレイアウトです。コピー&ペーストしていたら、フォントが違う行があったり、行間がまちまちだったりということが起こりがちです。表形式の場合は文字の位置が揃うように整えましょう。

誤字脱字は絶対NG!書き直しを

履歴書・職務経歴書に置いて、誤字・脱字はそれだけで印象を悪化させます。手書きで誤字があった場合は、面倒だと思われるかもしれませんが、修正テープなどを使わずに書き直しましょう。便利だからといって、消せるペン(フリクションペン)を使用しないようにしてください。特に間違いやすいのが、税理士法人・会計事務所名、句読点、語尾(「~です/ます」と「~だ/である」の混同)、助詞(てにをは)などです。
また、気を付けたいのが、古い履歴書を見ながら書いたり使いまわしたりすることによる年齢や年号の記載ミス。和暦と西暦が混同したりしないよう、最初にチェックしておきましょう。

内容を見比べて矛盾する点はないかをチェック

最後に履歴書と職務経歴書を見直してみて、卒業年や退職日付などの年号がずれているなど矛盾点がないかについても確認します。
履歴書と職務経歴書はペアで見るものです。ふたつを並べてみて内容に齟齬がないかどうかチェックし、少しでもおかしなところがれば適宜修正してください。

まとめ
「この人だ」と思わせる履歴書・職務経歴書を作るために

転職活動するにあたって、必ず必要になる履歴書と職務経歴書については、必要になったらすぐに作成できるように、ひな形を作っておくことをおすすめします。

税理士法人・会計事務所への就職・転職については、履歴書・職務経歴書を応募先の求人内容によって内容を修正するなど、必要に応じて見直し、適宜ブラッシュアップを行うことで、それぞれの事務所に合ったオリジナルの内容になり、他の応募者の方にぐっと差をつけることができますよ。

採用担当者の方の目に止まる履歴書・職務経歴書を作成するためにも、ぜひ利用したいのが転職エージェントです。

転職エージェントは、転職を希望するあなたの今までの経歴・これからのキャリア形成の希望に沿った最適な求人を紹介するだけでなく、採用に至るまでを支援する存在。もちろん現在在職中の方でも利用可能です。

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