東京中央税理士法人(東京都)
田 上 敏 明
田上先生(以下、先生) そうです。大学を卒業してから保険会社に2年半ほどいまして、そこを退職してから会計士資格を取りました。 ただ監査の仕事は、どうしても企業の一部分しか見えないんですね。 ある程度、初めから「決算は適正ですよ」という答えありきのところも、ちょっとおもしろくないなと感じて、税理士業に転職したのです。 税理士だったら、会計だけではなくて、会社の経営そのものに関われるのではないかと思って。
先生 当事務所の特徴をひとことで言えば、税務・会計などに関する基本業務をきちんとこなすことはもちろん、
それにとどまらずに、お客様の経営にもう一歩踏み込むような仕事を心がけていることです。例えば決算書にしても、ただ形を整えるというのではなく、
もっと会社の実態がよく分かるものにしようとか、部門別に作成してみましょうとか、要するにそれが少しでも経営に役立つものになるように、サポートするわけですね。
そういう仕事の仕方が、うちの強みではないかと思っているんですよ。
同時に当事務所は、法人のお客様のサポートだけではなく、相続の案件も多く引き受けています。中でも、近年注目されている「民事信託」には実績があるんですよ。
― 入所すれば、そうしたいろんな仕事が経験できるわけですね。
ところで、今事務所のメンバーは何人ですか?
先生
20人で、うち税理士の有資格者が7名います。規模的には20人ではまだ少ないと思っていて、遅くとも5年後には30名体制にはしたいというのが目標です。
私もまだ50代ですけど、所員は30代が中心の若さあふれる職場です。
他の会計事務所を経験している人などは、「先輩などとも、とても話がしやすい雰囲気だ」と言うんですよ。
何か質問されて嫌な顔をするような人はいませんから、みんな割と自由に意見交換などをしています。
― 「経営に踏み込む」と言うお話がありましたが、そのためには一定レベル以上のスキルも必要になります。
先生
当事務所では、月に2~3回、定期的なミーティング、勉強会を行っています。
その場で、「私の担当するお客様の案件で、こんなことがありました」といった事例研究とか、税制改正のポイントのレクチャーだとかを、全員参加でやるんですね。
毎回実のある議論になって、全体の底上げに結びついていると実感しています。それとは別に、自由参加の勉強会も月1ペースで開いているんですよ。
学ぶ意欲の高いメンバーが多いので、新しく入った人は、とても刺激になるようです。
勉強は、たとえれば「仕入れ」だと思うのです。いいものを仕入れたら、それを基にいいものが作れるでしょう。
反対に、なにか日々の処理に手を取られるばかりで仕入れが疎かになれば、その人の商品価値もたちまち下がってしまう。
そうならないように、勉強に費やす時間が十分取れるとか、必要な研修などにはいつでも参加できるとかの環境を、より一層整えたいと考えているんですよ。
― あらためて、この事務所での仕事のやりがいについてお聞かせください。
先生 勉強すればするほど、経験を積めば積むほど、お客様の課題もその解答も見えてくるわけですね。お客様の成長をそうやってサポートし、喜んでもらえる。 そんな楽しさを経験できるのも、本気で経営者に寄り添って仕事をする事務所だからこそだと思うのです。成果がわりと分かりやすいのも、この仕事の醍醐味ではないでしょうか。 経営者本人も気づかなかった問題点を見つけ出し、自分が動くことで解決に導けたようなときには、大きなやりがいを感じられると思います。
― 求める人材は、どんな人ですか?
先生 どんな仕事でもそうでしょうけれど、責任感の強い人。 かつ、「自分のお客様だけフォローしていればいい」というのではなくて、常に事務所全体のことを考え、まわりの人たちと協力して仕事に取り組める方がいいですね。 会計とは無関係の業界からの転職も歓迎します。
田上敏明(たうえ・としあき)
東京中央税理士法人 代表社員 税理士。
東京都板橋区出身 / おひつじ座 / O型
趣味 : トライアスロン
座右の銘 : 自利利他